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日野 公彦

​プロフィール

1975 年北海道生まれ。東京在住。二松学舎大学文学部国文学科卒。4 歳の時に叔父の考案したエポック社の玩具「ポカポ ンゲーム」に感動し、漠然と将来は何かを創作する人間になると決めるも何を創作すればいいのかわからぬまま 15 年間 悶々と過ごす。生まれつき喘息が酷く小学校も毎年半分近く通えないような子供だったため、家にあった白戸三平の漫画 や、昼ドラ、銀河鉄道 999 等、アニメばかり観て過ごす。どの教科もついていけず好きな教科はなかったが美術の教科書 に載っていた佐伯祐三の絵の看板文字が好きで風景画を描く課題でゴミを捨てている人物と「捨てるな!」という看板を 気合を入れて描いたりしていた。1994 年、国語学の研究をしようと国文学科に入学したが、気まぐれに入った書道部で先 輩に紹介された井上有一のコンテ書「コンテもをわり」を目の当たりにし、ただ硬筆で言葉が書かれただけの紙から目を 離すことができなくなった事実に衝撃を受け、書を始める。アーティストの山本尚志の紹介で、1996 年から 1 年間、ウ ナックトウキョウにて井上有一カタログレゾネ制作のための作品整理に携わる。井上有一が遺した日記から 1970-1976 年 の間に制作された作品の制作年代を特定する作業や作品展示等を行う。人は何かを受容するから書くのであり、書はそれ が残された環境、コンテクストに依存してのみ存在しうるということをコンセプトに作品制作を行う。

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